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思えば、テルコムの歴史は、
一途に安心を追い求めてきた歴史といえるかもしれません。
ペットにとって安全な濃度の酸素を供給するための製品改良。
飼い主様とつながり、
不安や悩みに寄り添うために採用したレンタル方式。
獣医師さんがメンテナンスを気にせず、
長く利用できるようにするための品質向上。
他にも数えきれないほどの工夫を、酸素ハウスに凝らしてきました。
酸素ハウスを必要とするすべての方に、もっと安心を届けられるように。
これからもテルコムは、お客様の声に耳を澄まし、
商品の開発・改良やサービスの向上に努めていきます。
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「なんとかしなくては」
その想いがすべてのはじまり。今から10余年前、獣医療器械の展示会を見学して驚きました。テント方式の酸素吸入療法が、動物に対して行われていると知ったからです。
これは、過去にはヒトにも実施され、症状をかえって悪化させてしまった治療法です。患者さんのベッドをビニール布で覆い、そこに酸素を流し込むのですが、この方法だと患者さんが吐いた炭酸ガスがビニール布のテントの中に蓄積してしまうのです。
このことを知っていたからこそ、「なんとかしなくては」と思い立ち、動物用の酸素吸入装置の開発に着手しました。 -
成功する確信はなかった。
あったのは、強い想いだけ。ヒト用の酸素吸入装置に関する知識は十分ありましたが、小動物用の酸素吸入装置となると勝手が違います。出力の違う何種類もの酸素濃縮器や、何十種類ものダンボール製ケージを試作しては、テストを繰り返す日々。
ようやく完成に漕ぎつけたときには1年半の歳月が経過していました。
ありがたいことに、今ではテルコムの酸素ハウスは獣医学の専門誌でもご紹介いただいています。動物病院はもちろん、多くのご家庭でもご利用いただいていることにとても幸せを感じています。 -
ペットを愛する飼い主様に
安心を届けたい。1962年に医療機器を製造する会社を創業してから50余年の月日が流れました。酸素流量計を風呂敷に入れて行商に出たり、ドクターヘリなど特殊な環境に対応する酸素吸入装置を開発したり…。とにかく今日まで酸素吸入装置という分野で脇目も振らずに精進してきました。
現在テルコムには、40名近いスタッフが働いています。みなさまと同じく動物が大好きなスタッフたちです。安心して酸素ハウスをご利用いただくために、これからも一丸となって業務にあたっていきます。
お客様の声に耳を澄まして商品開発に努めてきたテルコムの姿勢を、
酸素濃縮器の開発エピソードを通してご紹介します。
「置く場所がない」その声にまずは応えたかった。
動物病院を視察していて「置く場所がない」という状況によく遭遇しました。
そこで開発した初代モデルは、スリムで背の高い設計に。
しかし、倒れやすいという欠点があり評判は今一つでした。
機能を増やすことは、必ずしも飼い主様のためではない。
人間用の酸素濃縮器と同様に、酸素流量をダイヤル操作できるモデルを開発したこともあります。
ところが、操作を誤る飼い主様が多く、操作不要のモデルを急ピッチで開発。
動物病院にだけ、ダイヤル方式から流量計方式に変えたモデルを提供しました。
時には「名作」ではなく「迷作」を生み出すことも。
当時の酸素濃縮器の重さは約30kg。
「運搬が大変」という声に応え、二分割できるモデルをつくったこともあります。
設置してしまえば運搬する必要性が低いせいか人気が出ず、今では「幻のモデル」と社内でささやかれています。
試作を重ね、ようやくたどり着いた自信作。
人気商品になった現在のスタンダードモデルは、軽量化とともに機能も絞り、
ルックス、操作ともにシンプルになりました。
動物病院のICUへの接続事例も多く、「2部屋同時に酸素を流したい」といったご要望に応えて
パワー2倍のモデルも開発しました。また麻酔器に接続でき、酸素濃度調整が可能なモデルも大変好評です。
これからもテルコム製品は、
お客様の声とともに進化しつづけます。
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